雪の中で飲むビールは格別でした。この冬行ったスキー場で営業していた「kumo cafe~kumono-ueno-cafe~」のテラスで、「SPRING VALLEY 豊潤496」をいただきました。


【味わい】
口に広がる麦のうまみとホップの上品な香り。
豊潤なのに、すっきりとした綺麗な後味のインディアペールラガーです。※公式サイトから引用
「SPRING VALLEY 豊潤496」は、インディアペールラガー(IPL)だけあって、色合いは濃い目で、この見た目どおりコクも強めです。インディアペールエール(IPA)と同様に、苦味も強く、アルコール度数も6%とやや高めです。
ただ、あくまでラガーな仕上がりでIPAほどのフルーティ感はありません。強めなフルーティ感は苦手だけどパンチのあるビールを味わいたい方にIPLは最適かもしれません。
エールでもラガーでも、どちらかというと癖のあるお酒の方が好きな管理人にとって、「kumo cafe~kumono-ueno-cafe~」でのこの1杯は至福のひとときでした。
【商品名につけられた「496」】
製造番号?何かのゴロ合わせ?そんな声が聞こえてきそうな、一風変わった名前。
496という数字は、とても特別な数字なのです。数学の世界では“完全数”と呼ばれ、哲学が盛んだった古代ギリシアでは神聖な数字と崇められていました。
さらになんと、最新科学の世界でも、宇宙の神秘を解き明かす鍵になるとも言われる神秘の数字として、再び注目が集まっているのです。ビール醸造の“哲学”と“科学”…まだ見ぬ新次元のおいしさを追い求める心と技の融合。
ブリュワー(造り手)の願いと探求心が、この名前には込められているのです。…と、難しく語ってみましたが、最後にもうひとつ、このビールの驚くべき秘密をお教えしましょう。
実は、“496”は、もしひと月毎日飲んだとしても、飽きることがない味のビールなのです。
嘘だと思うなら試しに、1から31までの数を順番に足してみてください。どうです?496になったでしょ。
※公式サイトから引用
「完全数」という言葉を目にして、2006年公開の「博士の愛した数式」という映画を思い出しました。事故で80分しか記憶がもたない数学博士と、家政婦親子の交流を描く映画です。
完全数とは「その数字自身を除く約数の和がその数字自身に等しい自然数」と定義され、映画内で出てくる完全数は、一番小さな完全数である6と、博士が好きな江夏の背番号でもある28でした。この次に大きい完全数が496です。
「SPRING VALLEY 豊潤496」を飲みながら、久しぶりに「博士の愛した数式」を鑑賞しようと思います。
