今宵のビールは、「イネディット・ダム」です。先日取り上げた、スペインのビール、ダウラ・ダムを手がけるダム社のビールです。「ビール界のドンペリ」とのフレコミに惹かれ購入しました。

【基本情報】
原産国:スペイン
輸入者及び引取先:株式会社都光 東京都台東区上野6-16-17
原材料:大麦麦芽、ホップ、小麦、コリアンダー、オレンジピール、リコリス、酵母
内容量:330ml
アルコール分:4.8%
原材料として、小麦、コリアンダー、オレンジピールが使用されていますので、ビールのスタイルとしてはベルジャンホワイトです。ベルジャンホワイトの主な特徴は、大麦麦芽に加え発芽していない(麦芽化していない)小麦を使用し、加えてコリアンダー、オレンジピールが用いられる点にあり、スパイシー感やフルーティー感を味わえる反面、苦味が控えめなビールスタイルになります。
「リコリス」は聞きなれないかもしれませんが、鬼滅の刃で出てくる彼岸花(別名リコリスですが、こちらはヒガンバナ科)ではなく、スパイス、ハーブの方のリコリスとなります(マメ科)。
【特徴】
「世界で最も、多くの賞に輝くシェフ、フェラン・アドリアとダム社のビールマイスターが生んだ麦芽&小麦の独創的なビール」(瓶裏面ラベル)
「フェラン・アドリア」は、ミシュラン三つ星にも輝き、イギリスの雑誌「レストラン」の「世界のベストレストラン50」において世界一のレストランに5度も選ばれ、約50席しかないシートに世界中から年間200万件もの予約が殺到し、「世界一予約が取れないレストラン」と呼ばれる「エル・プジ」(2011年閉店)の料理長を務めた伝説的な料理人のようです(Wikipedia)。そんな伝説的な料理人が手がけるビール、「ビール界のドンペリ」と呼ばれているのも納得です。
【味わい、感想】
「ビール界のドンペリ」というフレコミでしたので、今回はワイングラスでいただきました。
色合いは黄金色ですが、ほんのり濁りがあります。
香りは、エールビールやIPAビールなどと比較するとフルーティー感はだいぶ落ち着いていて、その分スパイシーな香りを感じることができます。
口当たりは滑らかで、アルコール度数も低めですので後味を含め飲み心地は軽く、苦味も控えめなため非常に飲みやすいです。常温に近づくにつれ、その飲みやすさの中にもスパイシーさと酸味のアクセントを感じるようになり、そこが癖になる味わいです。ただ、食事を阻害するほどの強烈なアクセントではなく、あくまでほのかなアクセントであるため、食事を選ばず飲めそうです。
外観も、味わいも全体的に上品にまとめられている印象で、金額もおおむね1本550円以上とビールとしては高めの設定ですので、「ビール界のドンペリ」と言われているのも納得です。そのため、普段使いではなく、プレゼントやお祝いの席などでのシャンパン代わりに飲むのが良さそうです。
